永住の地を探して

現代日本の生活に嫌気がさした39歳(男)が何も決めずに勢いで日本を飛び出したけど戻ってきたぞ!俺に安息の地はあるのか!?

エリスの実家の家庭料理

27/10/2020

待ちに待った今日である。

 

午前中はミッコをデンタス(歯医者)に送って、待ってる間にいつものカフェへ。

スイーツディスプレイから美味そうにこちらを見ているティラミスを救出しておいた。

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深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている。

美味しいものを選ぶとき、美味しいものもまたこちらを選んでいるのだ!と訳の分からない量子的な自己弁護で現実逃避をしながら贅沢をする。

このセットで4.30€。

ブランデー?がそこまで染み込んでいないフワッとしたシフォンケーキみたいなティラミス。

ミッコ曰く素朴で美味い。実は彼が数日前からハマっているのを僕は見逃してはいない。

ここ3回ほど連続でミッコがティラミスを食べている事を

 

美味そうだとは思っていたが、やっぱり美味い。隣のクリームも黄色い粒、栗か?が入っていて、クリームの中に既に2種類の甘味が存在している。

北イタリアの甘い物へのこだわりはなかなかのものだと実感している。

毎日2皿しか置いてなくて補充も無し。

しばらくはミッコと俺が食べてしまうだろう。

 

いやいや、まてまて。

 

最近の買い物、ちょっとした買い食いや、結構なマンチーズのせいで50€札が数日で5€札と小銭サムシングになってしまっている。

それもこれも業務スーパーのおかげで揚げ菓子にも手を出し始めてしまったからだろう。

現在イタリアで買える安くて美味しいスナック菓子を調査中なので期待して待っていて欲しい。

そしてアニスにさえ気をつければクッキーは安くて沢山入っているタイプでも超美味い。

4.7€/1kgのチョコチップ入り最下層の値段帯で十分。

ラッテ(牛乳)を飲みながら食べたら2〜3日で1kgは終わってしまうだろう。

 

前置きが長くなってしまったが、永住の地を探すふりして食レポをしようと思う。

マジで前置きが長くなったが、本日はエリス家のディナーに招待されている。

海外へ来た時に一番嬉しい食べ物、地元の家庭で地元の人が作るガチの家庭料理を食べる機会が訪れたのだ!やったぜ!マジでやったぜー!

名前はフーッロとフォーッロの中間。

FUOLLO、、かな?May be.

直訳すると鍋。

 

広さを考慮してエリス宅に隣接しているレストラン"ロズベトラ"の2階。

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イタリアに来て思った事は、食事の時(特にディナー)は見た目からしっかり配膳?する。

ガスコンロはミッコとまささんがお返しにタコ焼きを作る為に設置されている。

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エリスの父ちゃんが作った鍋はきっと美味いに決まってる。

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こちらでは一般的な水差し、ボトルは炭酸水。

フォーッロ食べる前にビックサプライズだったのだが、

この炭酸水、とんでもなく美味い。

これ美味すぎるけど何?と聞くと、いつもの裏山の湧水にサーバーでガスを入れただけ、とのこと。

マジかよ。本気で美味い。

なんと表現すれば良いのか、、、

僕は日本で売ってる炭酸水をゴクゴクと飲む気にはあまりなれないのだが、こいつはスプライトやチェリオを飲む感じでゴクゴクいっちゃう。飲み終わったらついついもう一杯飲んでしまう美味さ。鬼ウマを超越して鬼神ウマ!

鬼の神ってなんやねん!

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Chiuso!チウソ!

意味はclose、閉店だ。

レストランでホームパーティをしていて警察にイチャモンつけられるのも嫌という事で、エリスが店の入り口にChiusoを貼り付けた。

パーフェクト。

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ネッビオーロとドルチェット。エリスママのオススメの2本。

ネッビオーロがフルボディなのでドルチェットから飲み始める。

美味いに決まってる。

改めてワインの美味しい飲み方を習った。

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フォーッロ登場。

簡単に言うと余った野菜や食物、チーズと豆のシチュー。

作り方自体は簡単で全部ぶっ込んで(豆多め)煮込む。

問題は石窯で24時間以上煮込む事かな。

ガスオーブンでも出来るだろうけどガスオーブンって24時間以上火を入れたりするものなのだろうか?それは知らん。

こちらにはピザ、パン用の石窯があるので、窯に火を入れて鍋を入れておけば完成する塩梅だ。

豆が崩れてクリーミーになってきたら食べごろだそう。

 

エリスパパが張り切って作ってくれたようで、今回のフォーッロは50時間煮込んだから豆と野菜が溶けて良いフォーッロとの事。

スパイスの入っていないインドカレーみたい。

豆ベースだからかな。

フォーッロはトマトが良い酸味を足してくれてる。

炭酸水と同じくらいのサプライズがこれである。

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トンカツ、、では無い。彼等はベジだ。

これがわかったらヨーロッパ物知り博士を名乗っても良いのではないだろうか。

 

これはホールのチーズの端っこ。

ピザで言うとチーズが乗ってない淵の部分。

チーズの皮?とも言うべきか、実はソイツが硬くて味も微妙で捨てるしか無いのか?と考えていた。

 

そうか、煮込むのか。

大豆のステーキみたいな食感で、少しチーズの癖は残っているがit's amazing.

 

煮込みまくると食えるのか。

クリスに言わせると一番美味いところ。

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そしてエリスパパがこのワインについて色々喋ってた。

曰く、ピエモンテで一番美味いワイン。

フルボディ。さすがに美味い。

 

ピエモンテ近辺で本気でワインが美味いのはバローロという地域らしい。

バローロのワインは美味いが高い。

ピエモンテのワインが5ユーロくらいで買えるのに対して、バローロは最低でも8〜15€。

バローロは超高いワインももちろんある。

 

飲んだり食べたりしているうちに23時間近。

我々は名残を惜しみながら、いそいそと帰るのであった。

帰るギリギリまでクリスは「まだ飲もうよ」と誘ってきていた(笑)

レモンチェロをショットで飲んで帰宅。

飲酒運転を気にする人はいないし、運転出来ないほど飲む人も居ない。

ピース。