ヨーロッパ電車
07/12/2020
生まれて初めてイタリアの電車に乗った。
クーネオ→トリノ→ミラノ
出発まで時間があったので駅のホームでタバコをぷかぷかと1人でのんびりしていて、目の前に現れた怪しげな、それはもう怪しげな女性にライターを貸してみた。
そんで、お礼を言われて手荷物のNI machineをジロジロ見られて、なんの音楽やっているのかと聞かれた。
I'm Psychedelic.
いきなり抱きつかれた(笑)
そのまま超気に入られたようで、通りを挟んで向かいの席に座った。
お前の曲聴かせろや!って事でSoundCloudのアカウントを教えたら早速隣で聴き始めてくれて、嬉しいのと少し照れくさいので車窓を眺めた。
夜明けのクーネオ、とても良い。
なんて見惚れていると、隣からYou are crazy.褒め言葉をかけられた(笑)
はっきり言うと彼女の方が相当クレイジーである。モヒカンだし(俺もだけど)
ただ絶対良い人。
コーヒー飲む?と聞かれたので、もちろん!
コーラのペットボトルに入っている少しだけ怪しげなコーヒーを自分の水筒に移した。
あ、、、あ、甘い!
超甘い。缶コーヒーより甘い。
彼女のおかげで初めてのイタリア電車は最高だった。お互い英語が微妙なので雰囲気で言いたい事を察する。
恐らく波長が合っている。
俺の知りたい事を教えてくれる。
例えば降りる駅は3つ後だとか、乗り継ぎの時間が短いとか、特急のチケットは持っているか?とか。
さらに彼女がautographをくれと言ってきた。
オートグラフ?俺の辞書に無い言葉だ。
調べてみると、サインくれって事みたい。
俺の!!!?(笑)
SoundCloudを聴いた後にそれを言われるのはとても嬉しかった。
しかしサインなんて考えてないので、漢字でフルネーム書いて渡した。すげー喜んでた。
イタリアの電車内でイタリア人に人生初のサイン、少しだけ有名人の気分。
悪くない(笑)
楽しい時間はあっという間に過ぎて
8:46トリノに到着。
ここからが俺の勝負。
何故かと言うと次の電車が8:50。
すると例の彼女が俺の荷物を持って走り出した!
「こっちよ!急いで!」
プラットフォームの地理もサッパリなので着いていく。
特急は15番ホーム、4番ホームナウ。
残り2分、猛ダッシュ。
15番ホーム見つけた!
既に彼女を抜き去り「ストーップ!」と言いながら俺が前を走っていた。
ホームに入ろうとした瞬間に特殊部隊みたいな人達に止められる。え?
あー、体温チェックね。OK。
マジでギリギリ間に合った。
彼女が息を切らしながらイタリア語でなんか言ってる、前半何を言っているのか全く分からなかったが、後半はイタリアのフェスに出演する時は教えてくれと頼まれた。
別れのハグ。
変態同士、熱いハグをした(笑)
そして流石ヨーロッパ、ほっぺたに熱いキス。
マジでありがとう。
君がいなければ乗り遅れていたよ。
ギリギリだったので最後尾の車両に乗り込んだらbusiness class。
俺の車両は10両先のeconomy。
とばとぼとしょぼくれて歩いていたら車掌さんが現れた。
なんか気を使ってくれて、とりあえずbusiness class使って良いよ、との事。
そーいうもんなの?(笑)
俺に話しかけてくれる人が全員良い人なんですけど!!
感謝。
すぐさま朝食が運ばれてくる。
business classサイコー。
コロナのせいで機内食とかこーいう食事が変わってしまったのは悲しいが、飲み物と食事を頂けると気分が良いね。
イタリア人大好きだー!