永住の地を探して

現代日本の生活に嫌気がさした39歳(男)が何も決めずに勢いで日本を飛び出したけど戻ってきたぞ!俺に安息の地はあるのか!?

ヨーロッパ電車

07/12/2020

生まれて初めてイタリアの電車に乗った。

クーネオ→トリノ→ミラノ

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出発まで時間があったので駅のホームでタバコをぷかぷかと1人でのんびりしていて、目の前に現れた怪しげな、それはもう怪しげな女性にライターを貸してみた。

 

そんで、お礼を言われて手荷物のNI machineをジロジロ見られて、なんの音楽やっているのかと聞かれた。

 

I'm Psychedelic.

 

いきなり抱きつかれた(笑)

そのまま超気に入られたようで、通りを挟んで向かいの席に座った。

 

お前の曲聴かせろや!って事でSoundCloudのアカウントを教えたら早速隣で聴き始めてくれて、嬉しいのと少し照れくさいので車窓を眺めた。

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夜明けのクーネオ、とても良い。

なんて見惚れていると、隣からYou are crazy.褒め言葉をかけられた(笑)

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はっきり言うと彼女の方が相当クレイジーである。モヒカンだし(俺もだけど)

ただ絶対良い人。

コーヒー飲む?と聞かれたので、もちろん!

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コーラのペットボトルに入っている少しだけ怪しげなコーヒーを自分の水筒に移した。

あ、、、あ、甘い!

超甘い。缶コーヒーより甘い。

 

彼女のおかげで初めてのイタリア電車は最高だった。お互い英語が微妙なので雰囲気で言いたい事を察する。

恐らく波長が合っている。

俺の知りたい事を教えてくれる。

 

例えば降りる駅は3つ後だとか、乗り継ぎの時間が短いとか、特急のチケットは持っているか?とか。

 

さらに彼女がautographをくれと言ってきた。

オートグラフ?俺の辞書に無い言葉だ。

調べてみると、サインくれって事みたい。

 

俺の!!!?(笑)

 

SoundCloudを聴いた後にそれを言われるのはとても嬉しかった。

しかしサインなんて考えてないので、漢字でフルネーム書いて渡した。すげー喜んでた。

イタリアの電車内でイタリア人に人生初のサイン、少しだけ有名人の気分。

悪くない(笑)

 

楽しい時間はあっという間に過ぎて

8:46トリノに到着。

ここからが俺の勝負。

何故かと言うと次の電車が8:50。

すると例の彼女が俺の荷物を持って走り出した!

「こっちよ!急いで!」

プラットフォームの地理もサッパリなので着いていく。

特急は15番ホーム、4番ホームナウ。

残り2分、猛ダッシュ

 

15番ホーム見つけた!

既に彼女を抜き去り「ストーップ!」と言いながら俺が前を走っていた。

ホームに入ろうとした瞬間に特殊部隊みたいな人達に止められる。え?

 

あー、体温チェックね。OK。

 

マジでギリギリ間に合った。

彼女が息を切らしながらイタリア語でなんか言ってる、前半何を言っているのか全く分からなかったが、後半はイタリアのフェスに出演する時は教えてくれと頼まれた。

別れのハグ。

変態同士、熱いハグをした(笑)

そして流石ヨーロッパ、ほっぺたに熱いキス。

マジでありがとう。

君がいなければ乗り遅れていたよ。

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ギリギリだったので最後尾の車両に乗り込んだらbusiness class。

俺の車両は10両先のeconomy。

とばとぼとしょぼくれて歩いていたら車掌さんが現れた。

なんか気を使ってくれて、とりあえずbusiness class使って良いよ、との事。

そーいうもんなの?(笑)

俺に話しかけてくれる人が全員良い人なんですけど!!

感謝。

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すぐさま朝食が運ばれてくる。

business classサイコー。

コロナのせいで機内食とかこーいう食事が変わってしまったのは悲しいが、飲み物と食事を頂けると気分が良いね。

 

イタリア人大好きだー!