奇跡の脳
奇跡の脳
My Storke of Insight / Jill Bolte Taylor, Ph. D.
を読んだ。
旅に出る前恒例の"BOOKOFFで安くて良さげな文庫見つけるぜツアー"で掘り出された珠玉の一冊である。
海外作品コーナーで視力と脳の回路をうまく繋いでなんとか見つけた。
読後に思う事だが、よくぞこの一冊を選び出した!と昔の俺に喝采を浴びせたい。
ストーリーの筋は冒頭から書かれているのでネタバレにはならない。
脳神経学者のジルが脳卒中で倒れ、血溜まりによって右脳と左脳が分断される。
しかし奇跡的に復活!まじかよジルすげぇ!
ただそんな単純な話じゃなくて、リハビリの期間に自分の脳と向き合っていく感じがたまらなくワクワクした。
やっぱり脳ってプログラムで出来ているんだなという自分理論を補完する書物に出会えた。
プログラムしてモジュール化すれば無意識に出来る様になるんだよきっと。
息とか心臓の鼓動とか、本の内容で言うと色を認識するプログラムとか、奥行きを判断するプログラムとか、例えばそんな感じ。
読んでて面白かった部分で、
色で連想してみたら?と言われるまで色という認識が無かった。というところ。
これは流石にイメージし切れない。
見えてるのは間違いないけど、色という概念が無い、それはわかる。
そんで、言われた瞬間から色を識別できるようになるんだけど、基礎的なモジュールが残ってたんだろう。
脳面白いわー。
そんで読んでてわかったことがある。
書いていたわけでは無いが、
今まで苦手意識バリバリで現代日本人と呼んでいた人達は、左脳に偏って成長してしまった人達だったのだ。
現代日本に足りないのは右脳だ。
それがわかった。
どうやってかは判らないが自分はいつのまにか右脳が開いている。自己判断だが間違いないと思う。
ジルも書いていたが右脳の世界は常に平和で静かだ。
全ての出来事が良いも悪いも無くただ過ぎていく。
すげえわかる。
判断を下しているのは左脳だ。
つまり自分を悩ます全てが左脳によってだったのだ。
右脳を活性化するとともに左脳を柔軟にしていく事が必要だ。
ちなみに脳卒中について大事なことも沢山書かれているので一度は読んでみてほしいと思う。