オスティア
09/12/2020
気温15℃、しかし風が強いマルタ。
前回はゴゾに引きこもっていたがピエールのお陰でマルタを満喫出来た。
昨日から楽しみにしていた兎のシチューと焼き馬だが、店に行ってみると馬のシチューと焼き兎だった。
自分の英語力を疑うぜ!
通算20日ほどマルタ、ゴゾに滞在しているが外食するのは2度目(笑)
スゲー楽しみにしていた。
左からクウェィル、謎の鳥、馬のシチュー。
全部激ウマ。
特に貝がめちゃうま。日本のナガラミみたいな感じだけどソースがすげぇ美味い。
爪楊枝でほじって食べる。
馬は馬味でウーマストロガノフって感じ。
マルタはパンが美味い。
このワインも美味かった!
そしてこのレストランは取り皿がカッコいい!
そしてメインディッシュの焼き兎。
右のソースにつけて食べる。
何にしてもソースが美味い。兎の味はジビエ感のある鳥。
脳味噌が美味いらしいが今回は溶けてしまっていた。
個人的にモモ肉が美味かった。
デザートにカノールというマルタのお菓子。
兎を食べ過ぎて苦しいのにデザートの量が多い。全部食べたが苦しくて苦しくて寝るのに3時間くらいかかった。
全体的に初めて食べる味付けで、とても楽しく食べる事が出来た。
やはり地元のモノは地元の者に聞くのが1番。
ありがたい出会いであった。
ピエールありがとう!
ちなみにピエールの友達が東京で兎料理を出す店をやっているらしいので、機会があれば探して行きたいと思う。
ピエールの友達達とも良い関係になれそうで何より。
では。
ザンボロ
08/12/2020
俺inマルタ アゲイン
熟慮の末、場所を変えることにし、ミッコとマサさんと別行動を取る事にした。
そしてこのブログも金の亡者へと変わっていくであろう(笑)
マルタは奥が深い。
例えばミラノの空港を出る時に所持金チェックがあって、結構持ってると荷物を全部開けさせられる羽目になる。
隣の人が連れてかれた(笑)
俺はポケットの中に何故か800€くらいあって、なんとなく嫌な感じがしたので、その中から数枚だけ出して、これで全部だと言ったらそれ以上調べられなかった。ゆるいなー。
マルタ航空で、帰ったのだが受付の女は最悪だった。久しぶりにイラッとしたが、奇跡の脳を読んだ俺は秘技無の90秒を使ってクソ女の事をムカつく出来事から、ただの出来事に変更した。
わずか2時間のフライトだがマルタ銘菓グルテンフリーのチートス、ツイスティがあったので衝動買い。
マルタ空港でPCR、もちろん陰性。
正直インフルエンザ等でも陽性になるらしいPCRを受けるのは少し怖かったが。
つまり冤罪になる可能性が高い。
まぁ、陰性なのでOK。
ちなみに空港までピエールが迎えに来てくれる。
空港を出ると声のデカいおじさんに「お前の友達帰ったぞ!」と言われた。
一瞬「はっ?マジで?」
と思ったが、騙されませんよ着くまでは。
そんなわけでマルタの空港出たら気をつけた方が良い。海賊の国なのだ。
ピエールの車を探している間ひたすら帰ったぞ!と言われたけど、しばらくするとピエール発見。安心。
ゴゾばかりでマルタを見ていない俺を観光に連れて行ってくれる。
マルタは山が無い。昨日まで山間に居て地平線とか水平線とは縁が無かったはずが3時間で全てが変わった。
気温も0度から15度。
上手く言葉に出来なくて悔しいが、急に場所が変わると変な感じがする。
さっきまで雪の中だったのに。
場所っていうか場面が変わってる感じが不思議、現実感が薄い。
ピエールの家で夕食を頂く。
土足禁止で日本的な家、ここもさっきまでと全く違う。
ピエールはマフィアにしか見えないけど、めちゃオモロい男だ。
明日はマルタのトラディショナル料理を食べに連れて行ってくれるらしい。
兎のシチューと焼き馬だそうだ。
とにかく疲れが溜まっている感じがするので、よく休む事にする。
おやすみなさい。
ヨーロッパ電車
07/12/2020
生まれて初めてイタリアの電車に乗った。
クーネオ→トリノ→ミラノ
出発まで時間があったので駅のホームでタバコをぷかぷかと1人でのんびりしていて、目の前に現れた怪しげな、それはもう怪しげな女性にライターを貸してみた。
そんで、お礼を言われて手荷物のNI machineをジロジロ見られて、なんの音楽やっているのかと聞かれた。
I'm Psychedelic.
いきなり抱きつかれた(笑)
そのまま超気に入られたようで、通りを挟んで向かいの席に座った。
お前の曲聴かせろや!って事でSoundCloudのアカウントを教えたら早速隣で聴き始めてくれて、嬉しいのと少し照れくさいので車窓を眺めた。
夜明けのクーネオ、とても良い。
なんて見惚れていると、隣からYou are crazy.褒め言葉をかけられた(笑)
はっきり言うと彼女の方が相当クレイジーである。モヒカンだし(俺もだけど)
ただ絶対良い人。
コーヒー飲む?と聞かれたので、もちろん!
コーラのペットボトルに入っている少しだけ怪しげなコーヒーを自分の水筒に移した。
あ、、、あ、甘い!
超甘い。缶コーヒーより甘い。
彼女のおかげで初めてのイタリア電車は最高だった。お互い英語が微妙なので雰囲気で言いたい事を察する。
恐らく波長が合っている。
俺の知りたい事を教えてくれる。
例えば降りる駅は3つ後だとか、乗り継ぎの時間が短いとか、特急のチケットは持っているか?とか。
さらに彼女がautographをくれと言ってきた。
オートグラフ?俺の辞書に無い言葉だ。
調べてみると、サインくれって事みたい。
俺の!!!?(笑)
SoundCloudを聴いた後にそれを言われるのはとても嬉しかった。
しかしサインなんて考えてないので、漢字でフルネーム書いて渡した。すげー喜んでた。
イタリアの電車内でイタリア人に人生初のサイン、少しだけ有名人の気分。
悪くない(笑)
楽しい時間はあっという間に過ぎて
8:46トリノに到着。
ここからが俺の勝負。
何故かと言うと次の電車が8:50。
すると例の彼女が俺の荷物を持って走り出した!
「こっちよ!急いで!」
プラットフォームの地理もサッパリなので着いていく。
特急は15番ホーム、4番ホームナウ。
残り2分、猛ダッシュ。
15番ホーム見つけた!
既に彼女を抜き去り「ストーップ!」と言いながら俺が前を走っていた。
ホームに入ろうとした瞬間に特殊部隊みたいな人達に止められる。え?
あー、体温チェックね。OK。
マジでギリギリ間に合った。
彼女が息を切らしながらイタリア語でなんか言ってる、前半何を言っているのか全く分からなかったが、後半はイタリアのフェスに出演する時は教えてくれと頼まれた。
別れのハグ。
変態同士、熱いハグをした(笑)
そして流石ヨーロッパ、ほっぺたに熱いキス。
マジでありがとう。
君がいなければ乗り遅れていたよ。
ギリギリだったので最後尾の車両に乗り込んだらbusiness class。
俺の車両は10両先のeconomy。
とばとぼとしょぼくれて歩いていたら車掌さんが現れた。
なんか気を使ってくれて、とりあえずbusiness class使って良いよ、との事。
そーいうもんなの?(笑)
俺に話しかけてくれる人が全員良い人なんですけど!!
感謝。
すぐさま朝食が運ばれてくる。
business classサイコー。
コロナのせいで機内食とかこーいう食事が変わってしまったのは悲しいが、飲み物と食事を頂けると気分が良いね。
イタリア人大好きだー!
BC!?in Piemonte
05/12/2020
クリスが新しくスノーボードを買った。
ついでに俺の板もお金持ちの人から借りてくれた(笑)
まさかのJONES。やはり金持ちはとりあえずジョーンズなのか。
腿パウには長さが少し足りない気もするが、前回から11cmアップの161。
このタイプのブーツ初めてです!
とにかくテンション上がって来たぜ!
登るぜ〜!
登り始め。以前音出しピクニックをした場所。
つぼ足(スノーシュー無し)だけど、なんとか行けるっしょ!
つぼ足舐めてた。
スノーシュー無いとキツいっす!
マジキツいっす!クリスー!あんたすげーよ!
ついでに言わせてもらうとオレ達またストック忘れたよね?登る時あると助かるんだよなぁ、、、。
初心者か!
途中で運良くイタコ出来た(勝手に来た?)ので一緒に登り始めた。
最初の休憩。結構登った。
ここから先頭を買って出た俺だが、5分後にクリスと交代するはめになった(笑)
すまぬ。
登って来た中でここが一番開けている。
基本的にかなりのブッシュ。
登り初めて1時間と少し。これ以上は斜度が無くなるので、ここからドロップする事になった。
到着して10分程でドロップしようとするクリス。新しい板が待ちきれない様子。
早速俺も板を履こうとした、、、その瞬間!
吐いた。
胃液しか出なかったけど吐いた。
運動不足からの超キツい運動。
少し時間をもらって回復したのち滑り始める。
パウダーが結構重め。それに対してJONESが短い(笑)
超必死。
フラットまで滑ってクリスとハイタッチ。
足攣りそう。
車を停めた所までなんとか帰ってこれた。
その安心感からか、、
吐いた(笑)
胃液が茶色、赤茶色って感じで、あれ!?
これ血が混じってないかい!?
マジ混じ!?
若干焦りつつ、かなり引きながら頭を働かせる。
これエスプレッソだ!
今朝2杯半も飲んだの忘れてた。
今後空きっ腹にエスプレッソを禁止するものとする。
また会える
06/12/2020
身の引き締まる1日だった。
まずはやっと姿を見せてくれた雪化粧ビザルタ。かっこええ。
青空と雪山のコンビネーションが大好きである。
お昼くらいから我等が仮住まいにダニエロ、マルコを始めとする友人の友人達が集まって来てなんか家がわちゃわちゃしている。
数人は裏山にキッカーを作って飛んでいたり、数人は我等が仮住まいのリビングでひたすら花札をやっているのである(笑)
人が多すぎるのと、所用があってロズベトラに顔を出した。
何とびっくりロズベトラの裏山にもボーダーとスキーヤーが集まっている(笑)
そして流せるパークを作って皆で遊んでいた!楽しそう!
イタリアではロックダウンでスキーセンターが開いていない。
が、みんな超楽しそう。
エリスのパパは自家製ビールに黄身と砂糖を入れて湯煎しながら泡立てる、という飲み物を作って売っていた。
ちなみに現在イタリアでレストランは持ち帰りのみの営業となっている。
パパがくれた。超甘い。
そして暖まる。ありがたい。
今まで何度も何度も飲んだり食べたりしているのに一度もお金を払った事がない。
寒い日はままの日作るホットチョコレートが最高だし、暑い日はエリス渾身のIPAロズビッラが最高。
と宣伝しておく。
パパとママと大事な話をして、身が引き締まった。
俺はピエモンテ出身の人と会う事があり、必要であればできる限りの助けをしようと思った。
ボベス最高!ひいてはピエモンテ最高!
みんな美味しいものを食べにイタリアに来るならピエモンテ!これはマジで。
他の州でご飯食べた事ないけど多分マジで。
帰宅したら山が良い感じで見惚れた。
実は昼間のわちゃわちゃから、何故か今日一日が良い日になる予感がしていた。
そしてそれはほぼ完璧な形でなされようとしていた。
気づくと何やら不思議なカードゲームに興じているではないか!
では早速。
ディキシである。
端的に言えば連想ゲーム。初めてやるタイプのゲームで心理戦メイン。
30分ほどでサクッと出来るしこれおもろい。
そしてルカというカードゲーム好きと友達になった。
ちなみに最近マサさんの持って来た真田丸に激ハマりしている俺とミッコである。
内容が個人的にタイムリーで、役者も良くてすっげぇ面白い!
禁断のスノーボード
03/12/2020
8:30起床。頑張った。
昨晩は寝つきが悪く、最後に時計を見た記憶で4:50だった。
寝る前にエスプレッソを飲んだわけではないので、スノーボードを目前に控えてなんらかの脳内物質が出ていたのだろう。
遠足前の小学生状態だが、人生初の海外でのスノーボードにテンションが上がってしまっても、それは仕方がない。
山間のため陽はまだ見えないがピーカンが約束されたような朝。
駐車場までの10分の道のりが楽しくて気持ちいい。
白馬八方尾根を拠点とするHachi crewアイテムを装備するだけでテンションが一段階上がる。
そしてスノーボードをやるつもりはなかったが防寒用にウェアを一枚持って来ていた。
下は雨具のズボンで滑る事にした。
ゴーグルとグローブは無い。
一番の気がかりはやはり積雪(笑)
そもそも、これではまだ根雪の段階。
切り株とか岩とか大丈夫なのか?と少々の心配もしていたが、ブーツを履いて板を持つとそんな心配は何処かへ消えた。
クリスはファットスキーに挑戦するようだ。
何度も彼に聞き返したが、どうやら彼はスキーが生まれて初めて。チリではスノーボードだけしかやった事がないそうだ。
それにしても初スキーで里山登るとか、流石に感覚が日本離れしていて楽しくなってくる。
一体どんなミラクルを見せてくれるのだろうか(笑)
クリス宅の裏山を登り始める。斜度もキツくないので丁度いいエクササイズ。
クリスはスキーのハードブーツで登ってくるのだが、スキーの人ってそうだっけ?(笑)
ソールにシール着けて登るのは定番だが、シール無い人が登ってるのあまり見た事ないかも。
まぁ、そこはクリス、俺よりも早いペースで直登して行く。
しかし家の裏で滑れるってのは良いね。
なんて言いながら登っていると本日最初のディバルテンタ(イタリア語でfunny)が訪れた。
クリス「ストック忘れた!カッツォォ!」
俺「スキー初めてだから頭に無かったね(笑)」
初めてのスキーが里山でストック無し、いきなりのエクストリーム感が笑いを誘う(笑)
まぁなかなか無いし、なかなか居ないよね。
ボードやる方には伝わるかもしれないが、ツリーの間隔が最高。
雪質は最低のベシャ雪、だがこの景色だけで俺は十分である。
15分も登ると小屋があって、1本目はここからドロップ〜♪
もちろんスノーボードに大事な巻物のお弁当もバッチリで完璧。
さぁ板つけて滑るぞ!
そして2度目のディバルテンタ。
クリス「このスキーって左右同じなのかなぁ?」
俺「俺スキー詳しくなくて。ごめん(笑)」
スキー知らない人達が本気で滑ろうとしてる。
滑稽である(笑)
しばらく左右を見比べてみても同じっぽいので同じって事になった。
記念すべきクリスの初スキー。10m程進んでは転んでいる。
俺は150の板でなんとか滑れたけど、雪が重いのと板が短いので、コントロールし続けるには大量の集中力が必要で気を抜いた瞬間にノーズが刺さる。
流石のクリスもいきなりターンとかは出来ないようで、視界の端から逆端へと流れていった。
あまりにも横へ行くので心配して様子を見に行く。
クリス「スキーってどうやって曲がるの?雪に引っかかって板が全く横に動かない。」
俺「ごめん、俺スキー詳しくなくて(笑)」
ただ、白馬での籠り生活は伊達じゃ無い。数々のスキーヤーを見た事がある経験から、板の向きを変えるんじゃなくて、地面に対する足裏の角度を変えてみたら?と超適当な事を言ってみる。
そういえば初めからパラレルターン練習する人初めて見たよ。
ストックを取りに戻ってもう一度登る。
2本目を滑る前に、またもやクリスがスキー初心者な質問を俺にぶつけてくる。
クリス「ストックってどうやって何に使うの?」
俺「ん?えーと、フラットで動きたい時に便利なんじゃない?」
クリス「だよね?つまり滑ってる時は使わないって事だよね?」
俺「え?うーんと、、、そうかも(笑)」
、、、。
俺「あ!友達は滑りながらストックで木を叩いてたよ!」
クリス「いやいや、まだ危なすぎて木に近づけないから!(笑)」
こんな感じでひたすらワイワイやっていたのだが、クリスが転んで板に指を強打して強打撲。これにて終了〜。
怪我には慣れてるそうで骨にも影響無さそうなので良かった。
約2時間くらいの里山遊びだったが、スッゲー楽しかったし、スノーボードの脅威的な中毒性も再確認。
故・三宅恭太の遺骨も滑りに連れてって、彼も久しぶりの海外スノーボードを楽しんでくれた事だろう。
そしてこの湿雪はまさに彼の得意とする湿り気具合で彼の存在を改めて確認する事ができて嬉しかったし、数瞬の間彼が俺の身体を使って滑っているような感覚もあった。ありがたい。
その後はアドレナリンが出まくっていたせいで、地元のボードショップで板買っちまおう!ぐらいに周りが見えなくなった。
※日本から自分の板を送ってもらえば良いんじゃね?と思うだろうが、イタリアから日本に絵葉書を出して届くのは1ヶ月後くらい。
きっと荷物はもっとかかる。板が届く頃には春だ(笑)それもこれもコロナの影響。
結局スノーボードは危ないのだ。
俺にとっては中毒性が高すぎる。マジでドラッグと変わらない。
それに気づいたからこそ近年スノーボードとは距離を置いての生活になっていた。
が、まさかのイタリアで思い出してしまった(笑)
「何も考えずに冬の間は滑ってれば良いのでは?」という危険な考えが2〜3時間続いた。
それには板とバインとブーツが最低限必要で、セットで一番安いヤツを、、、。
買わずに済んだ(笑)
一旦スノーボードとは距離を置いて他の事にフォーカスしようとしてるのに買ったらあかん。
と、滑った5時間後にやっと冷静になれた。
そーいう事をしに来たわけではないのだ!
借りれる時に滑るだけでいい。日本で充分滑ったではないか。